映画「TIME/タイム」

やや良。ギミックがとても興味深いもので、最後まで楽しんでみることが出来ました。また時間そのものを通貨としても使うなど見ている側を引き込む要素はそれなりに揃っていたように思います。ただ、最後はよくある感じのオチであるとは思いましたし、それがそんなに悪いとも終えなかったんですが、設定を活かし切れてないというか個人的に掘り下げて欲しかったところは別なんだよなーというのがありました。格差の解消というのは簡単に解決策を提示できるような問題ではないだろうし、難しいとは思うんですけどね。

アンドリュー・ニコル監督作ということで「ガタカ」と同じような近未来を感じさせつつも扱うアイテムなどが懐古趣味なものだったりと、映像から受ける空気感や世界観は共通するものがありました。

アメリカでやたらと人気があり、色々と話題になることも多いジャスティン・ティンバーレイクが主人公。演技そのものは月並みかなぁ。特に印象に残るようなポイントもなかった。

ヒロインがアマンダ・サイフリッド。ひらひらの衣装、ハイヒールでガンガン走り回るシーンなど見所満載でした。

時間管理局の役人?警官?役にキリアン・マーフィー。むしろこちらを主人公にして映画を1本作ってもよかったんではないかというくらいの背景の持ち主。すごくかっこよかった。最後はうっかりからのぽっくり死でなんかちょっと残念…

あとはヒロインの母親と祖母がでてくるんですけども、ホントのチョイ役。もうちょっと年齢差のある世代間の感覚差などを表現してもらいたかった。

伏線を色々はっているわりには回収しないまま放置して終了してるものがものすごく多いし、「どこででてた?」と思うようなキャラが突如重要な役割を任されたりと終盤は混迷するところもありました。ガタカに比べると正直ストーリーの作りは荒いし映像でもそれほど印象に残るようなポイントもなかったように思いますが、すべてを勢いで無視して楽しんでしまえば値段分くらいは十分楽しめるんじゃないかと思います。

そういえば25歳で終わってあとは何年目、ってマビノギと一緒だなと今更ながらに。