BD「乾いた花」(米国盤:Pale Flower)

やや良。ヒロイン、加賀まりこのキャラクターが素晴らしくよい。主演の池部良も非常に虚無感あふれるヤクザを演じています。米国版クライテリオンコレクションBlu-ray

比較的古い映画ですし、また撮影手法的にも薄暗い空間をわざと使っているようなところがあります。それでも見にくいと感じるところはあまりなかったと思いますが、周辺の雰囲気はあまりわかりません。また、賭場で花札賭博が幾度となく出てきますが、ルールの説明等は一切ないのでわかりませんでした。それでも緊張感あふれる賭場の雰囲気はよく描かれていましたし、ルールがわからないなりに終了後の状況説明はなんとなくされていたように思いますので、見ていく上では支障は少ないでしょう。

最後まで加賀まりこの正体は明かされないまま物語は終焉を迎えます。そのこともまた劇中の美しく、それでいて不可思議な魅力を放っていたキャラクターに更なる深みを与えていたように思いました。

原作が石原慎太郎。若い頃の現都知事はこんな小説も書いていたのに、なぜ現在はあんなにかたくなな頑固じいさんになってしまっているんでしょうね。時代、だけでは説明しきれないなにかを感じずにはいられません。

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