BD「Oosaravelli」(Telugu)

並。エンターテインメント作品としてわりきって、素晴らしいほどのご都合主義。悪役は話し合いが終わるまで待ってくれるし、すべてタイミングがよすぎるくらいによい。「え、このエピソードそれで終わりなの?」と思うような素晴らしい割り切りもありました。しかし娯楽作品としてはその割り切りはアリでしょう。リアリティにこだわりすぎて肝心の楽しさ、爽快感が損なわれるようではなんにもならないですしね。

Jr.NTR。Ashokの頃太っていたのからやせ細り、一周してちょうどよい体に戻ったのではないかと思います。特筆するほど抜けて素晴らしいところがあったようにも思えませんでしたが、ほどほどに安定感を持った感じには仕上がっているでしょう。主演作としては佳作という感じかな。

Tamannaah。Brindaavanamでは『踊りのシーンでは思い切って体を大きく動かしていて、それがまた身長の高さと手足がスラっとしているところとマッチして非常に映えていて美しかった。』と書きましたが今回もそんな感じ。所々髪型が変わることと、回想シーンでのショートカットがなかなか印象的でした。Yelango Yelangoという曲での表情がとてもよかった。

Payal Ghosh。Tamannaahの友人役。めがねをかけるなどもっさりした印象を作っていましたが、所々非情に美人な面がでて目立っていました。ほぼ全編に登場して意外に重要な役割でした。もうちょっといい扱いをされてもよかったのではないかという役。

Prakash Rajが最終ボス役。普通。ただ、主人公にボッコボコにされるようなシーンをこなしているので「相変わらず元気だなぁ」という印象でした。

エピソードとして必要な部分と、必要ではないだろうというという部分が混在していて、そのせいで全体が理解しづらくなっているような感じは受けました。途中の回想シーンで全体の骨子がわかるというのはいいんですが、それを受けて考えると「あれは無駄エピソードだろう」という部分が散見されたのはやや残念でした。それでも全体としてはまずまず楽しめる映画だとは思うので、バイオレンスシーンによる年齢制限をこえられる年齢の人であれば見ても損はない映画でしょう。

http://cauvery-south-cine.at.webry.info/201110/article_4.html 日本語で内容解説