DVD「Gentleman」

Shankarの初監督作、見終わりました。いやー、なんていうかホントテーマがぶれてないっていうか何本とっても全部テーマはこれなんだな、という感じです。貧乏人への無償の医療、教育、そして政府の腐敗撲滅。目的のためには手段を選ばないですが、少しでも短い時間で理想を現実化するためには暴力、犯罪もやむを得ない、のかなぁ。なんというか共産主義革命のために暴力によって政府転覆をもくろむ、昔の共産党中核派を思い起こさせる部分もあります。ラジニとの新作Endhiranが非常に楽しみですね。

字幕がやや表示時間が短かったり、2行に改行してないために左右見切れているところがあります。DVD化にあたって一番時期的に微妙だったのか、音声がすごい悪くて聞きにくいです。画質的にはそれほど問題はないので残念です。オススメしにくい。

それとオチ、理想をどう実現したかもうちょっと「え、そこはそれでいいの?」的な部分もあります。主人公が犯罪者である点自体は否定しようがないわけで、最終的に恩赦などにより釈放されたのかもしれませんがあまりにも最後の最後で話が飛びすぎてると思います。まあそこはインド映画、さすがにちょっと驚きましたが重要ではないのかも知れませんね。1本の映画としてみれば話はわりとよくまとまっていると思いますし、初監督作としては驚異的といってもいい出来なんではないかなぁ。

あとPrabhu Devaはあくまでかっこよくすばらしかったです。文句なし。

他のダンスはまあ及第点、という程度かなぁ。それほどどうということはありません。曲はバラエティに富んでいてよいです。さすがのRahman。

ヒロインMadhubala(Madhoo)の劇中での扱いがもうちょっと良くてもよかったんじゃないかなぁ、という点はあります。本編で恋愛要素的なものがほぼまったくないので、オチにもってきても弱かったかな。その点についての説明も劇中にありますけどね。

http://en.wikipedia.org/wiki/Gentleman_%28film%29
http://munmun.moo.jp/archives/2006/03/gentleman.php