傑作。1999年制作なのでさすがに古さを感じる部分はもちろんありますが、Shankar監督作品に興味があれば間違いなく抑えておくべき作品。
州知事の話なので政治色が当然ながら強いですが、いつものShankar作品という感じの流れ、そして〆でした。テーマ的にはインドの政治腐敗が常に出てくる感じですねぇ。
主役のArujnという俳優さんはあまりよく知りませんでしたが好演でしょう。ダンスについては特筆すべき点はないですが、はっきりマイナスという点も感じられませんでした。当時30代半ばで役は28歳。さすがに年齢を感じるところもありますがテーマが政治なだけにちょうどいいんではないですかね、落ち着きもあって。
ヒロインのマニーシャ・コイララは当時30歳前後。さすがにアップでは年を隠せない小じわなどがありますが表情も豊かで非常にかわいらしく、いい演技でした。特にMudhalvanaeでの国籍不明な衣装の数々がよかったです。この曲のCGはイマイチにおもいましたが、まあこれも時代かな…。
Vadiveluがコメディ担当なのでしょうがイマイチ。中盤以降はシリアスな展開になるのでコメディ部分での活躍は目立ちませんでした。が、演技的には良かったと思います。まだスリムでしたし。
敵役のRaghuvaranはカツラがたしかにアレですけど、役的にはすばらしかったです。Cinema Express誌1999年度の最優秀悪役賞を受賞、とありましたがさもありなん。徹底的な悪役です。
あとはもう襲撃シーンの派手さにげらげら笑わせてもらいました。とにかく衣装も人数も各所色々派手です。幸せの満ちているシーンから不幸なシーンなどへと変化が激しく、場面展開も多彩で飽きることなく楽しめました。不自然さもそれほどないし良くできています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Mudhalvan
http://www.bonkanwa.com/Entertainment/IndianMovies/TamilMovies/Alphabet/M/Mudhalvan.htm 日本語での内容解説
http://munmun.moo.jp/archives/2003/12/mudhalvan.php
