BD「少年メリケンサック」(台湾盤:少年手指虎)

良佳作。パンクロックものですが演奏シーンにみるものはなし。曲がどうこうというのもない。それでも出演者の好演でまずまずの映画に仕上がっていると思います。台湾廉価版?のため198台湾ドルでした。約600円。日本盤と違い特典映像等は一切なし。

宮崎あおいがとにかくかわいく、またいい意味でぶっ飛んでいた。劇中でヒモな恋人と同棲生活を送っていますが、ちゃんとオチがありました。

頭に衝撃を受けたせいで障害を持っていたと思われるヴォーカルの田口トモロヲが終盤に変化を見せるが、それがなぜ起きたのか、また実際はどうだったのかといった説明が一切ないまま物語が終わります。その点が説明を必要としないような些細な問題であるのなら、最初から良くも悪くも変化を見せないで話を進行して欲しかった。モヤっとした気分だけが残ってしまった感じがする。

ストーリー的にDMCとかぶる部分がかなりあるんじゃないかと思いますが、バンドが敵視するジャンルなどがまったく同じで笑えました。やはりそこにいくのね・・・という感じで。そういう意味ではDMCのマンガにでてきた初代クラウザーのおっさんの周辺が、この映画に出てきたキャラクターに近いのかな、などと思いながらみることができました。映画DMCも良くも悪くも微妙感漂う映画でしたし、この映画もそんなにたいしたものでもない。それでもエンターテインメントとして十分見られるものに仕上がっているのだから、日本の映画も捨てたものではないな、と思います。B級映画ならね…

http://www.amazon.co.jp/dp/B0027WLYNQ/ 日本盤ブルーレイ