映画「コクリコ坂から」

並。普通のアニメ映画としてきっちり仕上がっているとは思う。個人的に”ジブリの新作”に期待してるものは「これじゃない」ということでやや低めに評価。9月1日の初回朝9時の回、観客は10人チョイでした。

時代は朝鮮戦争後ということですが、「古き良き時代」を感じさせるものではありました。団塊の世代のちょっと上、学生運動をやっていた世代のノスタルジーなのではないかと。舞台背景に必要性は特に感じませんでした。

話そのものはまとまっているものの、10年前の映画といわれても不思議ではない平凡さ。わたしがジブリに求めているものは革新性や驚きを与えられるようなアニメ。「ゲド戦記」ほどの失敗にはならないだろうとはいえ、これでは平凡すぎる。「隣の山田くん」で爆死した経験が活かされていないのでしょうか。同じ4コマ原作でも「けいおん!」はバカ売れしたのに…。

原作マンガとはまったく絵柄が違って「宮崎絵」にはなっているので、原作を読んで雰囲気を確認してみたいと思いました。

http://movie.maeda-y.com/movie/01595.htm 超映画批評40点