BD「Kanthaswamy」

佳作。志とか着眼点はいいんだけども中途半端で微妙な映画のまま終わってしまっています。色々大目に見ればまずまず楽しめるとは思いますが、積極的にオススメするほどでもない感じかな。

脚本は超凡庸。特筆すべき点はほぼなし。おまえはShankarになりたいのか、というような感じです。ヒロインが敵役の娘、というパターンもありきたりで、更に敵対立場から恋仲に変化する流れの作り方があまりにも甘すぎ。Shriyaのキャラクターそのものは悪くないと思うんですが、それをうまく活かせてなかったんではないですかね。

ストーリーが軸2本立てで流れていくんですが、その両方のポイントが共にはっきりせず、”本当の敵役は誰なのか””Prabhuは義賊であるVikramをどうしたいのか”といったことがどうも見ている側に伝わってきません。ヒーローの設定にこったあまり比重が偏りすぎ、メインのはずのストーリーがおざなりになってしまった感じです。

Vikramはよいです。歌もうまく活かされていると思います。逆にヒロインのShriyaはわたしは「肌を露出しすぎ」という点に賛同します。衣装的にももっとメリハリがあってもよかったのではないかな。表情は豊かでしたが全体を通してみると印象に残るポイントも少ないんではないでしょうか。

あとは中盤にダンスシーンを詰め込みすぎ。ストーリー上での盛り上がりのポイントとしての見せ方もうまくいってるとは思えません。衣装パターンももっと幅を持たせてほしかった。最後のソングシーンにMumaith Khanがでてきますが必要性まったくなし。蛇足にもほどがある。

格闘シーンを含めてCGの活かし方、映像の見せ方などには「おっ」と思わせられるような新しい点も多かっただけになんとも残念です。

http://cauvery-south-cine.at.webry.info/200909/article_2.html 日本語で解説
http://en.wikipedia.org/wiki/Kanthaswamy_%28film%29