DVD「Nadodigal」

非常に深みのある”いい映画”。色々考えさせられるポイントがうまくちりばめられていて、全編通して飽きることなく見ることが出来ました。

昨今インドでも若年層の性倫理感の喪失などが問題になってたりする、という話を見ていましたがそういう風潮に真っ向から挑んだ意欲作なのではないでしょうか。もちろん国も違えば文化も違う外国での話ですから、まったく同じ土俵で語ることは出来ないでしょうが根っこは一緒。人間が生きていく上で尊重していくポイントはどこであるべきなのか、なにが問題なのか、など色々考えさせられました。

最後オチの部分は若干控えめの感はありますが、非常にキレイにまとめられていて好感がもてました。セリフが重要なポイントとなる映画だけに日本語字幕がついてないとオススメしにくいですが、内容はいい映画でした。

俳優さんはすべて全く未見の方ばかり。主人公の恋人役Ananyaという女優さんの前半と終盤でのギャップの見せ方がうまかったかなと思います。主人公の妹役Abhinayaという女優さんは聾唖ということですが、言われてみて細かく見るとダンスシーンでちょっと動きがあってないかな?と思う部分はありますがチラっと参加する程度なので特に違和感を感じることもなく、全編通して「言われないと全く気づかない」でしょうね。かわいらしくてよかったです。

ダンスには特筆すべき点はなし。ただ、ソングシーンの使い方は演出的にうまく構成されていて効果的だとは思いました。

http://cauvery-south-cine.at.webry.info/200907/article_5.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Nadodigal