良作。映画好きの人におすすめしたい。劇場公開はそろそろ終了でしょうけれども、DVDででも是非。富山から長崎まで散骨のために車まで旅をするロードムービーですが、風景を楽しむようなところはほとんどなく出演者の演技を堪能する映画だったかなと。そういう意味では舞台に近いのかも知れません。
主演高倉健。嘱託の刑務官として勤務しているという役柄でしたが、違和感はなかった。ただ、もう80歳代になっている高倉健。草磲剛、佐藤浩市と3人で居酒屋にいるシーン、高倉健の手が完全に役柄にある60代後半から70代前半のものではなかった。女性が気にするほうれい線ではないですが、どうしても年齢の隠しきれないところはあります。そういうところは出来れば見せないように工夫して隠して欲しかった。
ほかにもビートたけし、佐藤浩市、草磲剛、浅野忠信といった主演級の役者が脇を固め、更に奥さん役田中裕子、ほかにも余貴美子、大滝秀治、長塚京三といったしっかりした俳優さんが出演しています。チョイ役でナインティナインの岡村さんなども出演していました。顔ぶれを見ているだけでも飽きないのではないかと思います。
細かい演技で伏線を張って、あとから思い返せば「あー、あれが」という組み立ては見事というほかはないです。テロップで過剰なくらい説明するような映像になれてしまった今、逆に新鮮みを感じるくらいでした。
ブログなどでふれられているところも多いので書きませんが、NHKだったかの特集番組でこの映画での大滝秀治の演技について、高倉健が語っていたことは印象的でした。個人的には実はそれよりもSmaStation!!に出演した際、剛の演技についてイマイチと評価していたことを剛本人がどう感じたのか、という点が気になって仕方ありません。歌はまあ…ね。
http://www.emotent.jp/cinema/134.html 激映画批評 70点
http://otanocinema.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-65e8.html
http://www.nhk.or.jp/professional/2012/0908/index.html 高倉健スペシャル 10月20日再放送
http://johnnys-watcher.seesaa.net/article/287777775.html 高倉健がダメ出し!?SMAP草磲剛と香取慎吾に対して「役が合ってない」「歌が下手」と指摘