映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」

やや良。公開翌日に見に行ってはいたんですが、感想あげてなかったので一応。

スピンオフした作品はみてないんですが、本編シリーズはそれなりに追ってみていました。そういう意味での集大成としてみて置いて損はないかなという程度にはまとまっていたように思います。単体作品としてみたらイマイチなのかもしれませんが、個人的には十分楽しめました。

導入部分からいきなりやられた感じはありました。「はい、撤収〜」なんてかけ声はある意味「八時だよ、全員集合」を思い出しました。エンディングロールやチョイ役のホームレスのなにげない台詞に、スタッフのいかりや長介さんへの感謝を見た気がします。シリーズ最終作としてはよかったように思います。

ただ、色々難点もありました。劇中で起こる事件の動機と規模に正直釣り合いが取れてないように思えること。実行役の香取慎吾が色々ひどいこと。台詞も全然聞き取れなかったし…。

それとこれが大きかったが、キメのシーンでのCGがひどかった。あまりにも程度が低すぎる。勢いのあるシーンはまだごまかしが利いていたが、止めのシーンではバレバレ。邦画大作のものとしては残念すぎた。

物語中盤の流れがすごいダレていて、正直眠くなりかけた。もう少し何とかしてもらいたかった。この辺は脚本もあるでしょうが展開がかなり強引なのもマイナス。

長く続いたシリーズものの総集編としてみればまずまず満足できる出来にはあると思います。シリーズ見たことない人が見てもそれなりに楽しめる映画にはなっていると思いますが、やはり見ていた人向けでしょう。