映画「HOME 愛しの座敷わらし」

やや良。予告編で見て感じるよりもよくまとまっていました。派手なところはないですし、続編だとかが期待されるような盛り上がりもないですけども、見ていてほっとするようなそんな佳作。

水谷豊がお父さん役。キャラが若干相棒の刑事さんに引きずられているような感じもしましたが、そう感じたのは最初だけ。ちょっと大袈裟すぎる感じのところもありましたが慣れてくると「こういう人もいるよね」と思える範囲でしょう。

安田成美がお母さん役。ちょっと神経質そうなキャラでしたが、最終的に家族をまるっと包んでしまう、懐の深さ、大きさも見せてくれていい演技だったと思います。

梅沢富美男が憎まれ役。とってもいやらしい感じがよく出ていてよかった。

他に長女、長男、岩手に引っ越すに当たって同居しはじめた母親の3人がいます。家族それぞれのエピソードをはさみつつ物語が進行しますが、飽きることなく2時間という時間を過ごすことが出来ました。話がうまくまとまっているからだろうと思います。

オチはちょこっと意外性があったように思いますが、それ以外の流れはいたって普通。意外性がない分安心して楽しむことが出来るという風にもいえるでしょう。

しかし岩手であのかやぶき屋根の家。冬はさぞかし寒いんでしょうね。自然の厳しさといったものはまったく描かれていませんでした。その点はちょっと減点といえるかも知れません。