DVD「おいしいコーヒーの真実」

並。Wikipediaによるとテレビドキュメンタリーで制作された作品を、リメイクして映画化したものだそうです。そのためか若干やらせっぽく感じるようなシーンも散見されました。繰り返しの撮影になったのでしょうか。また、現在はコーヒー取引価格の上昇により消費国側が困っているような状況になっているので、内容が現状にそぐわない部分もあるように思います。

映画で描かれているのはエチオピアのコーヒー農家と農協、流通業者などのシステム、そして先進国で消費される姿。コーヒーは世界的に生産されている農作物で、ブラジルやベトナムが大きな生産国。余裕がないという話はみたことがありますが、ブラジルやベトナムの農家がこの映画で描かれたエチオピア国内のコーヒー農家と同程度に困窮しているという話は聞いたことがありません。貧困問題の核はコーヒーではなく、他のところにあるのではないでしょうか。

この映画があくまで「国際的な企業による買い取り価格が不当に低いことで貧困を強いられている、エチオピアコーヒー農家の問題」を描いているのだとすると、タイトルはちょっと煽りすぎにも思えます。

映画のなかで中間業者を省いてコストを削減し、その利益を生産者に還元しようという話がありましたが、日本で昔自主流通米が流行はじめた頃を思い出しました。

コーヒーに限らず社会で搾取する側とされる側を描いた映画だと考えれば、見て損はないかもしれません。

余談ですが、個人的に過去最大のインパクトを受けた豆はスターバックスで販売されていたルワンダ。これは本当においしかった。
http://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2006-339.php

あとわたしはフェアトレードのコーヒー豆を買うことはほとんどありません。理由は高いのに味に差を感じられないから。結局は価格分品質に差が出せるかどうか、それにかかっているように思います。

http://nakanohajime.wordpress.com/2008/04/29/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8C%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%97%E3%81%84%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F%E3%80%8D%EF%BC%9A%E8%B2%A7%E3%81%97%E3%81%84%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92/