BD「初恋」(台湾盤:初戀)

普通。3億円事件と恋物語の関連性に必要性が正直感じられない。登場人物も物語を構成する必要以上に人数が多く、無駄が多い気がします。個々のエピソードはそれなりにまとまっていると思いますが、全体としてはイマイチの感もあります。

舞台は50年ほど前の60年安保闘争の頃。主演の宮粼あおいは時代を感じさせられる衣装ながら突出したかわいらしさを見せています。

小出恵介が相手役。イケメン役の宮粼将と比べるとあまり目立ってたわけでもなく、全編通してイマイチ印象も薄い感じでした。当時の学生がどんなもんだったのかはあまり理解していませんが、屋内の雰囲気はあまり当時の感じではなく現代っぽい。終盤には盛り上がりを見せますが、やや唐突な感じもありました。宮粼将は宮粼あおいの実兄なんですね。

最後は恋物語としてまとまっていた感じもありますが、三億円事件のくだりがなくても話をきれいにまとめられるのではないでしょうか。

しかし未だに1枚も使われていないという三億円事件の札、果たしてどうなっているんでしょうね。そして犯人の目的は一体何だったんでしょう、と考えさせられるものはあります。その部分については映画の核心と関係はほとんどないんですけどね…

http://www.amazon.co.jp/dp/B0011WCRS4/ 台湾盤299元か399元。900〜1200円程度。