映画「攻殻機動隊S.A.C. Solid State Society 3D」

良作。3Dがこれほどうまくかみ合った作品もなかなかないのではないかと思う。ただ、やはりXpanDでの観覧は厳しい。自分が眼鏡を使用していることもあるが上映中違和感との戦いがひたすら続く。偏光フィルター方式のところでの上映がなかったので仕方がなかったが、見る側にとっては価格的なメリットもまったくないできる限り避けたい方式であることは間違いない。

元々のOVAを未見だったので楽しめたが、元作をみた上での観賞だった人はどんな感想をもつんでしょうかね。それでも正直2000円は高いと思いますが。

電脳空間やそれを操作する実体側からの移行を3D化して表現しているのがピタリとハマっていたと思う。そういう意味ではサマーウォーズなども3D化すると楽しめるのかも知れない。

攻殻機動隊もストーリーが進むにつれ草薙素子が完全に超人化してしまっているので、これ以上シリーズとして続けるのは難しいのではないか。劇中にあった課長の台詞に凡人として感じるものがありました。そういう意味もあってトグサをリーダーに抜擢したのはよかったのではないかと思いますが、似たような方法を犯人側が持ちいたりするようなところもあったように思います。舞台が変化、進化しない限りは今後更なるインパクトをファンに与え続けるのは難しいのではないか、そんなことを考えてしまいました。

それとタチコマという戦闘メカをあそこまでかわいらしく表現できる、玉川紗己子さんの技量にはまったく驚かされます。まったくもってすばらしい限り。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110408_438346.html お約束のバンダイ価格。高杉