BD「グラントリノ」

DMM.comのキャンペーンで半値で購入しました。2500円ほど。これくらいなら日本版でも。

アメリカ国内におけるアジア的な文化の流入に戸惑い、拒絶し続けて人生の終末を迎えようとしていたが、人との出会いによって変化していく老人をクリント・イーストウッドが好演。アメリカ人にいかにもいそうな白人の老人の極端なタイプ。

その他の登場人物は無名の俳優さんばかり(たぶん)ですが、素朴なアジア人というのをよく演じていると思いました。モン族(ミャオ族)はベトナム戦争アメリカ側に荷担したことから戦争終結後に迫害を受け、難民となって大量にタイに流出、アメリカなどに移住したとのことです。総人口は Wikipediaによると500万人程度なのでチベット民族と比較すると半分程度のようで、ウイグル族(840万人)よりも少数で、且つ分散して居住している民族という感じですかね。

神父も非常にいい味のある俳優さんでした。おいしい役柄です。

非常にいい映画。ベトナム戦争を引きずるアメリカとしてはいいテーマだったのかもしれません。落ち着いて誰にでも見られる映画です。エガちゃんも高評価(9/10点)。

タイに流出したラオスのモン族が強制送還になる、というタイムリーなニュースが。難しい問題だとは思います。