映画「さいはてにて〜やさしい香りと待ちながら〜」

良。公開4日目平日初回に鑑賞。客4人。佐々木希出演というのを見たときには、またひどい女優を選んだものだなんて失礼なことを思ってしまいましたがまったくの杞憂でした。ほんのりいい映画。予告編はみないほうがいいかもしれない。日本の予告編というのはどうしてこうダメなのか…。しかし「さいはて」っていうとすぐ稚内かと思ってしまいましたが、日本にも色んな最果ての地があるんですね。

能登半島珠洲市というところに実在する、元船小屋をコーヒー焙煎のために使ったコーヒー屋二三味珈琲をモデルとした映画。まったく知りませんでしたが有名なコーヒー屋さんだそうです。金沢への新幹線が開業する時期に合わせて公開したのはよかったと思います。上映前のCMに珠洲市への観光PR映像が入ってたりしました。実際に行くかどうかはさすがにちょっと遠いしアレですが。

基本的なストーリー自体は複雑ではありません。都会で自らの居場所を見失って田舎に移住してきた独身(おそらく)の中年女性がコーヒー屋を再開業(おそらく)し、自らのルーツともいえる場所で新たな居場所を再構築していく、といった感じ。

子供を育てる金を稼ぐためとはいえ家に置き去りにしてキャバクラに出稼ぎに出かける佐々木希が、永瀬正敏演じるクズ男と決別して生まれ変わるあたりはなかなか見所。目がくらんでる時ってこういう風に周りが全く見えてないことってあるんだろうなと思わされました。永瀬正敏のクズ男っぷりもKANOとはまた180度違ってすばらしかった。

見終わったときに改めておいしいコーヒーが飲みたくなる。そんな映画でした。

http://movie.maeda-y.com/movie/01962.htm 超映画批評 70点

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/157663/1 かつて“遺影”の役も…佐々木希がヤンキー路線で「大根」返上 - 日刊ゲンダイ
http://asahip.cocolog-nifty.com/asap/2013/11/2014shop-cafe-3.html あさぴーのおいしい独り言