上映時間2時間半ほど、数字を見てしまうと長そうに感じますが実際見ていて長さを感じることは全くありませんでした。密度が濃く同時に自分なりに考えて整理しながら見る映画なのでぼけーっとしている暇がありませんでした。かといって肩に力が入ってしまうこともなかったので楽しく見ることが出来ました。
主人公はレオナルド・ディカプリオです。日本人的には渡辺謙に注目していましたが非常によかったです。日常の不遜な態度が気にくわない、という一部意見もありますが今回はまさにそんな役。舞台も日本、アメリカ、イギリス、果てはモロッコなどと移動していきますがそのほとんどに出演しているため渡辺謙も実際にいかれたんでしょう。それだけの甲斐があった、といえる映画だと思います。
全体として長く、そして濃密で、更に最初と最後がリンクしているなどストーリー的なまとまりがあるために、とにかく「自分で考える」必要があります。細かい伏線で回収しきれていないのではないかと思った部分もありますが、実際にはこちらが見落としているだけなのかも知れません。それほど複雑です。ただ、出来が良くオチがきれいにまとまっているためにそれを不満に感じることはないでしょう。二度三度とみるとまた新たな発見がありそうな、そんな映画です。
