BD「ファーゴ」(米国盤)

よくできている映画。すさんだ事件とほのぼのした生活、その対比がよく描かれていたんではないでしょうか。現在から見ると少し前、田舎のアメリカの雰囲気も出ているのではないかと思います。

一番最初に「実話です。仮名ですが忠実に再現してあります。」なんて表示しておきながらフィクションというのはすごい話。映画とは作り話、とはいったもののそれでいいんでしょうか。ただまあ似たような事件はいくらでもある、ということのようですが。

犯罪を計画しておきながら、その場しのぎを続けた結果最終的には考えられないようなめちゃくちゃな状況になってしまったというストーリー。最後に「こんな小金のために事件を起こしてしまって…」みたいなセリフがありますが、現在の日本では映画よりも更に少額、数万円の強盗事件が多発しています。すさんでいるように見える過去のアメリカよりも、現在の日本の方が更にすさんでいるのかと思うと非常に考えさせられるものがあります。