BD「パッテンライ!! 南の島の水ものがたり」(台湾盤:八田與一)

並。アニメの質は教育用アニメを出ないレベル、内容についても不足していると思わざるを得ない部分がたくさんあります。それでもこの人物を日本国内で題材として取り上げ、作品を完成させたことに意味があると思います。日本人としてもっと知っているべき人物。

主に台湾人の子供と日本人の子供の視点から描かれます。この辺で主たるターゲットがわかるように思いますが。ダムを建設するという事業はとても費用、時間がかかるものなので、いくらか時間を区切って時間大幅に経過させながら話が進みますが、後半一気に話が進みすぎ。前半に無駄なエピソードをはさみすぎているんではないでしょうか。

映画で主張したいテーマのようなものも正直ボヤっとしていて、作り込みも浅かったといわざるを得ない。アニメの最後も「ダムが完成してよかったねー」で終わってしまっているので、正直ガッカリしました。

それとCGが安っぽすぎる。単純に予算不足なんだろうとは思うけども、それなら演出を工夫してもらいたかった。

しかし、スタッフロールに至って実写映像が出てきます。現在の烏山頭ダム八田與一氏の銅像などの映像が映されます。八田與一、外代樹夫妻の慰霊祭も毎年行われていることなどに感動を禁じ得ません。ここが本編ともいってもいいくらいの内容です。2011年には八田與一記念公園も完成したそうですし、是非一度は行ってみたいと思いました。

台湾盤BDは通常ケースのみ。音声日本語、中国語でLPCM2.0ch、字幕は英語、日本語もあります。特典などはとくになし。日本ではBD自体未発売のようです。

http://book.hokkoku.co.jp/b384.html 台湾盤588元。1800円弱