BD「ジュリー&ジュリア」

良作。実話ベースのためかオチが弱い。それ以外はかなり楽しめました。

メリル・ストリープがとにかく笑いっぱなしでものすごくチャーミング。若干大袈裟ともとれる演技に嫌悪感を示すようだと楽しめないかも知れませんが、個人的にはまったく問題なく楽しめました。

物語の骨子は現代の女性が昔の料理レシピ本にそって料理を再現し、1年をかけてそれをすべて達成。その過程で得たもの、失いかけたもの、そして結果として自分や周辺がどう変化したのか、というものです。

料理本が編纂、出版されるまでのストーリー、本の料理を再現しブログに記事を掲載していくことが並行して物語が進みますが、個々の料理そのものはあまり重要視されていなかったように思います。料理をすること、そしてその完成した料理のおいしさを共有できる相手や友人との時間の大切さはよく表現されていたと思いますが、もう少しそれまで出版されていた料理本とジュリアの本の違いや、本出版以前や現代のアメリカ家庭の食事環境をみせてくれたらよかったのにな、と思いました。

しかし実際に放映された料理番組を見ると古いものとはいえ、米国の日常の家庭料理というのはなかなかすごいものなんじゃないかと思わざるを得ません。日本人でよかった。


http://www.julie-julia.jp/
http://blog.goo.ne.jp/some-like-it-hot/e/f62da0564699b078a925cc63b7e4bd1f