映画「桜田門外の変」

傑作。時代劇にほとんど興味がなく、この時期の知識が中学レベルの日本史で止まっているわたしでも非常に楽しめました。どこまで時代考証がきっちり出来ているのか、などは正直よくわかりませんが、それほど違和感なく見られました。でも後半ちょっと長いかな、とは思いましたが…

桜田門外の変」というタイトルであれば、最後に大老井伊直弼を殺害する事件をもってきて、それが起こるまでの過程を描くのが普通ではないかと思いますが、これは逆。最初に事件を持ってきて、その後関係者がどうなったかを描いています。

政治が乱れ、経済が乱れ、そして人身も乱れている現在、学ぶべきところ、といえるかは正直わかりませんが心意気のようなものには共感するところもありました。武士道については自分にはマネできないところも多いですが、それもまた時代というところなのでしょうか。

しかし水戸藩士は今でいうテロ事件を起こした後、体制を転覆出来ていれば特赦もあったであろうに、事件後手を組んでいた薩摩藩に裏切られ、結局いいところはすべて持って行かれた感じで損ばかり。井伊直弼の首級も薩摩からの助っ人・有村次左衛門に取られ踏んだり蹴ったりであったのではないでしょうか。

主役は大沢たかお。その妻が長谷川京子で子が加藤清史郎くん。正直長谷川京子は読み書き出来ない農家出の嫁にしてはキレイすぎると思ったので、そこだけは気になりました。
柄本明が素晴らしい演技。特に悲壮感ただようシーンが素晴らしかった。

北大路欣也徳川斉昭役なんですが、威風堂々たる姿でど迫力でした。

あと温水洋一さんがいい演技してました。役柄は庄屋の使いで非常に情けない役回りではあるんですが、よかったです。

http://movie.maeda-y.com/movie/01526.htm
http://cinemassimo.livedoor.biz/archives/51689438.html
http://pia-eigaseikatsu.jp/imp/153263/692807/
http://otanocinema.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-9435.html